収穫 2019年04月20日
伊勢ヒロメ、仕入れてきました。
紀北町の石原さんから、ヒロメの収穫が終わったのでいつでも取りに来て。との連絡を受け、行ってきました。
今年は、およそ50kg
これを名張のイーナバリ様のところで一度解凍しペースト状に加工していただいて、いよいよ「伊勢ヒロメうどん」の製造に入ります。
昨年の試作発表より、さらにいろいろと試行錯誤して、「伊勢ヒロメうどん」は、基本は冷やしうどんとしてお召し上がりいただき、お好みによってホットでも美味しく召し上がっていただけるように工夫しました。
現在、同時進行でパッケージも作成中で、実質の販売は6月頃になりそうです。
その際は、また改めてご連絡いたしますので、なにとぞよろしくお願いいたします。
伊勢ヒロメ 2019年03月18日
年が明けて3月となり、ヒロメの収穫シーズンとなりました。
ヒロメとは
・ワカメの近縁種で全国でも限られた海域に分布します。
・1枚の広い葉、シャキシャキの歯ごたえ、やわらかで独特のとろみが、ワカメと違います。
・収穫時期は1月から4月で生のヒロメが店頭に並ぶのは、三重県南部の春の風物詩です。乾燥品や塩蔵品もあるため、1年中いただけます。ワカメと同じ料理に使えます。
(詳しくはこちらから http://www.pref.mie.lg.jp/ONORIN/HP/p0022100003.htm)
昨年8月、弊社は、三重県の産業・官僚・大学・金融の連携事業として始めた「伊勢ヒロメうどん」の試食発表を三重大学東紀州サテライト様主管の元、皇學館大學にてプレス発表させていただきました。
そして、この夏、いよいよ完成披露させていただくこととなりました!
仕上がった「伊勢ヒロメうどん」は関係機関の食堂でメニューとして提供されるほか、商品化して一般販売もする予定ですので、商品化出来次第、また改めてご報告いたします。
これを機に、伊勢ヒロメがもっと広まって、東紀州の方のこれまでの努力が開花することを祈念します。
セイロ盛りの伊勢うどん 2019年01月09日
セイロ盛りの伊勢うどん
木製の枠の中に竹のすのこを敷いた「セイロ」に伊勢うどんを並べたもの・・・。
まだ、包材としてポリプロピレン(ビニール)が無かった頃は、すべてこのようなセイロにうどんを盛って、お得意様に納品しておりました。
一般に包材としてビニール袋が使われるようになったのは昭和40年代半ば頃で、伊勢うどんも袋入りの個包装となり物流が可能になりました。そして、他地域のうどんも同様に物流が可能となって伊勢に入って来るようになり、この頃から他のうどんと区別できるように、伊勢のうどんだから「伊勢うどん」やな!とパッケージに「伊勢うどん」として売り出すようになりましたが、弊社では今でも「セイロ盛りの伊勢うどん」を作っております。
この「セイロ盛りの伊勢うどん」は、手で盛るので麺が切れず、しかも適度に麺の水分が切れるので麺が伸びにくく丁度良いコシが残る。ということで一番おいしく食べられる「伊勢うどん」の保存方法なのですが、なにしろ「むき出し」の状態ですので、ナイロンのシートを被せて運ぶとはいえ、おのずと消費期限は短くなり保健所さんも良い顔はしません。
ですので、弊社でも納めさせていただいているのは、本当に昔からごひいきにしていただいている伊勢市内の数店舗のみになりました。
少しでも長持ちさせられるよう、茹で上げすぐの麺をキンキンに冷えた水に浸けて芯まで冷やし、それをセイロに盛りつけるのですが、今の時期、これが結構辛く5玉も盛ると手が真っ赤になり悴んで感覚が無くなってきます。
およそ1玉260~270gで盛るのですが、手が冷え切って感覚が無くなってくると目方がぶれてくるのでその都度ハカリで計量し感覚を取り戻します。
手袋をはめてやるのですが、手袋をすると麺の感覚が分からなくなるので(私は左手で重さを計るので)右手にしかはけないです。
(動画で盛っているのは父です。)
今後、時代の流れとともに食品の安全面、衛生面の基準が厳しくなってくると、こういった形態での納品は禁止されてしまうかもしれませんが、それまでは「昔ながらの伊勢の味」の一つとして残していきたいものです。
謹賀新年 2019年01月02日
新年あけましておめでとうございます
旧年中は、本当にたくさんの方からご愛顧を賜りまして、
また、弊社の70周年にあたりfacebook等のSNSをはじめ、たくさんのお祝いのお言葉を頂戴いたしまして、重ねて御礼申し上げます。
おかげさまで無事に新年を迎えることができました。
本年も昨年同様変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し
年越しそばを食べる理由(わけ) 2018年12月28日
年越しそば
いよいよ本年も残りがわずかとなってきました。
年の瀬といえば、その最終日は大晦日となるわけですが、暦では、毎月の最終日を晦日といい、最後の12月の晦日を大晦日。というらしいです。
その大晦日。
大晦日といえば年越しそばですが、大晦日に年越し蕎麦を食べるという風習は江戸時代から定着したとされます。蕎麦(そば)は長く伸ばして細く切って作る食べ物なので、“細く長く”ということから「健康長寿」「家運長命」などの縁起をかついで食べるようになったのが起源である、という説が一般的です。
「健康長寿」として、蕎麦に含まれる代表的な栄養素に「ルチン」(以前はビタミンPと呼ばれていたこともある物質)があります。毛細血管の壁を強くする作用がある、高血圧を予防すると言われています。ルチンは水溶性なので、蕎麦を食べる時にはルチンが溶け出しているそば湯を飲んだ方が良いとされてきましたが、現在では、そばのルチンは、ほとんど溶出しないことがわかってきています。
ところで、年越し蕎麦の由来には、ほかにも諸説があり、
・他の麺類よりも切れやすいことから「今年一年の災厄を断ち切る」
・金細工師が年の瀬大掃除の際、そば団子を作って金や金箔を集めたことから「年越しに蕎麦を食べると金が集まる(金運が上がる)。」等々があります。
次に「食べる時期(時間)」ですが、一般的には、12月31日の夕食の時に食べるか、もしくは12月31日のちょうど年越しの頃に…例えば除夜の鐘を聞きながら食べるかが一般的ですが、福島県の会津地方のように年が明けてから蕎麦を食べる地方もあることから、食べる時間には厳密な決まりはないようです。
ただ、年越しそばは、外食として食べるのではなく自宅で食べるのが習わしだそうで、江戸時代、有名な蕎麦屋さんでも大晦日は営業を止め、お持ち帰りのみとされていたそうです。
この一年が無事に過ごせたことに感謝し、「細く長く」という縁起をかついで(長寿を祈って)食べる年越し蕎麦。 いつまでも守っていきたい、日本の文化ですね。
匠に学ぶ・・・ 2018年12月11日
去る11月29日、私の母校、伊勢市立校正中学校にて「匠に学ぶ」と題された手打ちうどん教室をさせていただきました。
この授業は、今回で5回目。
1年生およそ20名に、実際に手打ちうどんの打ち方を教え、生地を寝かせる間に伊勢うどんについてもお話しをさせていただく。といった工程になっています。
当日は、毎回バタバタなのですが、わりと最初からうまく出来る子、なかなか団子にできない子、うまく生地を伸ばせない子。きしめんのように太く切ってしまう子・・・。その中で、すぐ甘えて私にやってもらおうとする子もいれば、自分でやらないと気が済まない子もいて、本当にいろんな子供たちが居ます。
その時の生徒さんから、本日、感想のお手紙をいただきました。
毎回、私も徒さんからいろんな学びをいただくので、私自身もすごく勉強になるのですが、このように伊勢うどんのことだけでなく、実習を通してなにかをつかんでくれるのは、凄く嬉しいですし、励みにもなります。
校長先生、はじめ、担任の先生方々、いつも本当にありがとうございます。
おかげさまで創業70周年 2018年11月28日
いつも山口製麺をご贔屓にしていただきまして、誠にありがとうございます。
おかげさまをもちまして、弊社は本年、昭和23年の創業以来70年を迎えることが出来ました。
これもひとえに弊社をご贔屓にしていただいた賜物と心より感謝申し上げます。
当時、大阪で漬物屋を営んでいた祖父が、空襲により店を焼かれ実家の伊勢に戻ってきて、祖母の実家が旅館をやっていて製麺機があったので(当時は旅館でもうどんを自作していたそうです。)「うどん屋でもやるか。」とこの地で始めたのが弊社の始まりです。
当時は、GHQからの配給の小麦(俗にいうメリケン粉ですね)、又は、農家の方の自作の小麦を伊勢うどんに打ち変え、手間賃いただく。という商売形態だったそうです。
ただし、当時はまだ氷を入れて冷やす冷蔵庫しかなかったため、打ち変えた麺はその個数を台帳につけ、受け取りに来られた個数分だけその日打った麺をお渡しする。といった差し詰め「伊勢うどん銀行」のようなことをしていたそうです。
まだ、この辺りに弊社と旧日赤しか建っておらず、周りは畑と田んぼばかりだったの頃の話しですね。
その後、オイルショック、伊勢湾台風等を経て、地元の方々に「山口さんとこの伊勢うどんは美味しいな。」と言われるよう、昨日より美味しいものを今日作る。と、ただそれだけを繰り返し造りつづけて70年に至りました。
これからも、飾らず、手を抜かず、変わらぬ伊勢の味。山口製麺伝承の味を造りつづけてまいりますので、今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。
追伸、70年を記念して、12月1日より7日間(12月8日)までの間弊社の伊勢うどんをお買い上げの方に、ささやかではございますが、記念品(「禊ぎの水」)をお付けさせていただきたいと思います。
年の瀬の大掃除の際などよろしければご活用ください。
禊ぎの水 2018年11月28日
神宮の森を流れる清流五十鈴川の上流に位置する高麗広の天然水に電解処理・浄化処理を施し、 「神島の潮」のにがりを配合した、空間のお清めなどに使えるカード型スプレー 水です。
お部屋の空間の浄化、お清めにご使用ください。
(1回のスプレーでお清め出来ます。)
(塩分が含まれておりますので、お肌や衣服へのご使用はご遠慮ください。)
(「神島の潮」のにがりは三島由紀夫の「潮騒」の舞台となった伊良湖水道に浮かぶ神 島の沖合から汲み上げた海水から手作りで塩を精製する際に、分離される海のミ ネラル豊富なにがりです。)
春の到来 2010年03月20日
乾電池・・・ 2010年02月20日
今日は、朝から配達に出たのですが、内宮前おはらい街にあるお得意さまのお店で、大変珍しいものを見せていただきました。
何でも、アルバイトの女の子が言うには、この店には「開かずの間」というのが在るらしくこの度思い切って大掃除を決行することになったそうな。
それで、すっかり埃まみれになったのだけれど大変珍しいものが見つかったので、これは!と思ってお店に降ろして来たそうな。
「写メ撮って、家の人にも見せてあげよとおもて♪」 と、にっこり笑って持ってきたのがこれであった!

素材は、紙みたいなもので出来ているんです。
この乾電池も然る事ながら、改めておはらい町の歴史を感じました。
