匠に学ぶ・・・ 2018年12月11日
去る11月29日、私の母校、伊勢市立校正中学校にて「匠に学ぶ」と題された手打ちうどん教室をさせていただきました。
この授業は、今回で5回目。
1年生およそ20名に、実際に手打ちうどんの打ち方を教え、生地を寝かせる間に伊勢うどんについてもお話しをさせていただく。といった工程になっています。
当日は、毎回バタバタなのですが、わりと最初からうまく出来る子、なかなか団子にできない子、うまく生地を伸ばせない子。きしめんのように太く切ってしまう子・・・。その中で、すぐ甘えて私にやってもらおうとする子もいれば、自分でやらないと気が済まない子もいて、本当にいろんな子供たちが居ます。
その時の生徒さんから、本日、感想のお手紙をいただきました。
毎回、私も徒さんからいろんな学びをいただくので、私自身もすごく勉強になるのですが、このように伊勢うどんのことだけでなく、実習を通してなにかをつかんでくれるのは、凄く嬉しいですし、励みにもなります。
校長先生、はじめ、担任の先生方々、いつも本当にありがとうございます。
おかげさまで創業70周年 2018年11月28日
いつも山口製麺をご贔屓にしていただきまして、誠にありがとうございます。
おかげさまをもちまして、弊社は本年、昭和23年の創業以来70年を迎えることが出来ました。
これもひとえに弊社をご贔屓にしていただいた賜物と心より感謝申し上げます。
当時、大阪で漬物屋を営んでいた祖父が、空襲により店を焼かれ実家の伊勢に戻ってきて、祖母の実家が旅館をやっていて製麺機があったので(当時は旅館でもうどんを自作していたそうです。)「うどん屋でもやるか。」とこの地で始めたのが弊社の始まりです。
当時は、GHQからの配給の小麦(俗にいうメリケン粉ですね)、又は、農家の方の自作の小麦を伊勢うどんに打ち変え、手間賃いただく。という商売形態だったそうです。
ただし、当時はまだ氷を入れて冷やす冷蔵庫しかなかったため、打ち変えた麺はその個数を台帳につけ、受け取りに来られた個数分だけその日打った麺をお渡しする。といった差し詰め「伊勢うどん銀行」のようなことをしていたそうです。
まだ、この辺りに弊社と旧日赤しか建っておらず、周りは畑と田んぼばかりだったの頃の話しですね。
その後、オイルショック、伊勢湾台風等を経て、地元の方々に「山口さんとこの伊勢うどんは美味しいな。」と言われるよう、昨日より美味しいものを今日作る。と、ただそれだけを繰り返し造りつづけて70年に至りました。
これからも、飾らず、手を抜かず、変わらぬ伊勢の味。山口製麺伝承の味を造りつづけてまいりますので、今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。
追伸、70年を記念して、12月1日より7日間(12月8日)までの間弊社の伊勢うどんをお買い上げの方に、ささやかではございますが、記念品(「禊ぎの水」)をお付けさせていただきたいと思います。
年の瀬の大掃除の際などよろしければご活用ください。
禊ぎの水 2018年11月28日
神宮の森を流れる清流五十鈴川の上流に位置する高麗広の天然水に電解処理・浄化処理を施し、 「神島の潮」のにがりを配合した、空間のお清めなどに使えるカード型スプレー 水です。
お部屋の空間の浄化、お清めにご使用ください。
(1回のスプレーでお清め出来ます。)
(塩分が含まれておりますので、お肌や衣服へのご使用はご遠慮ください。)
(「神島の潮」のにがりは三島由紀夫の「潮騒」の舞台となった伊良湖水道に浮かぶ神 島の沖合から汲み上げた海水から手作りで塩を精製する際に、分離される海のミ ネラル豊富なにがりです。)
春の到来 2010年03月20日
乾電池・・・ 2010年02月20日
今日は、朝から配達に出たのですが、内宮前おはらい街にあるお得意さまのお店で、大変珍しいものを見せていただきました。
何でも、アルバイトの女の子が言うには、この店には「開かずの間」というのが在るらしくこの度思い切って大掃除を決行することになったそうな。
それで、すっかり埃まみれになったのだけれど大変珍しいものが見つかったので、これは!と思ってお店に降ろして来たそうな。
「写メ撮って、家の人にも見せてあげよとおもて♪」 と、にっこり笑って持ってきたのがこれであった!
素材は、紙みたいなもので出来ているんです。
この乾電池も然る事ながら、改めておはらい町の歴史を感じました。
伊勢うどんレシピ 2009年11月30日
最近、お客さまから、「伊勢うどんの美味しい食べ方」というのを訊かれることが多くなりました。
この「食べ方」というのには二つあって、一つは伊勢うどんの調理方法。もう一つは、他に食べ方は無いですか?というものでした。
調理方法につきましては、お届けの際「召し上がり方」として栞を入れさせていただいておりますが、他の食べ方につきましては、ホームページの「伊勢うどんアラカルト」を参考にしてください。とご連絡させていただいておりました。
ところが、アラカルトのページにはレシピが無い。とのことでしたので、この度『クックパット』に載せさせて頂きました。
(サイト内「伊勢うどん」で検索してみてください。)
宇治橋渡初式 2009年11月03日
渡初式は全国から選ばれた三代揃った夫婦を先頭に執り行われ、この式も20年に1度の行事となります。
なぜ、宇治橋の架け替えが遷宮に先立つこと4年前なのかは、戦後第59回式年遷宮が本来昭和24年だったのが28年に延期されたのですが、せめて宇治橋だけでも!という地元民の熱望により4年前になり、以来20年ごとの遷宮4年前となった。と言うことです。
伊勢大祭り 2005年10月17日
今年は15,16が土日とあって、岸和田のだんじり祭り、青森のねぶた祭り、沖縄のエイサー踊りなど、様々なご協力を得、盛大に行われました!神嘗祭とは、毎年10月15日に行われている神宮の祭事で、神田で収穫された新米を神宮に奉納する儀式です。そしてこれを踏まえて伊勢市では毎年10月15,16,17日を大祭りとして街を上げての祭りとしました。
この起源はかなり古く、戦前は国民の祝日とされていたそうで、私が小学生の頃は市内の学校はすべて休みとなり、町別御輿や鼓笛隊などでこのお祭りに参加していました。神宮の外宮さんは「豊受大神」が祀られている神社で、内宮さんの「天照大神」のいわばコックさんでした。
そのため、外宮さんは五穀豊穣の神としても敬われ、この日は外宮さんがメインだとばかり思っていたのですが、実は・・・・
ものの本によると、もともと10月15日の神嘗祭は、収穫祭ではなく、天照大神がはじめて稲穂に触れられた日、なのだそうで、豊作を感謝する日ではなく、記念日だったそうです。
ですから、やはり外宮もしかりなのですがメインは内宮さんなのですね。
・・・・・う゛ーー。
本当に今年は賑やかに執り行なわれ、15日こそ雨に振られましたが翌16日はすっきりと晴れ、おはらい街ではだんじりをはじめとするたくさんのイベントが開催され・・・・・・
だったそうなのですが、、、、私、仕事で行けませんでした・・・(T T)
このブログに書いてる今も、悔しくて悔しくて・・・・あーー千慮の一失というやつですかねぇ。
無念・・・
それで、今回は写真もなし、心なしかブログも元気がないような文章になってるんですよ。
来年は、燃えるぞ!! と、鬼に笑われながらも、心に誓う山口なのでありました
すいの 2005年10月07日
従業員さんの急なお休みで、久しぶりにお伺いしたお得意様の店で随分奇妙なものを発見しました・・・
そのお得意様は、大変古くから代々伊勢神宮は外宮(げくう)さんの前でご商売をされているお店で、久しぶりに伺うと「あら!めずらしい。」と、それでも素敵な笑顔で迎えてくれました。
以前のようにセイロ入りの伊勢うどんを店の奥まで運んでいくと、その傍らに御輿を小さくしたようなものが置かれていたんですね・・・
「あぁ・・これナ、すいのっていうんさ」
「スイノ?」
「うん。」「昔からあって今でもつこうとる出汁こしなんサ。」
「へぇ・・・!!」
「底は馬素ってゆうて、馬のしっぽの毛なんサ!これでな、煮干やかつお節を濾すんやんな!ようできとるやろ」
「へぇ・・・!!!」
僕は、とにかく感激してしまって「写真取らして!」と言いながら、話を聞いていた。
それによると、これは正式には水嚢(すいのう)といい、古くからある出汁濾し器で昔はどこのうどん屋さんでも使われていたらしい。
ここのおばさんも、先代の店主のときから使っているそうで、なるほど見るからに年季の入った代物である。
すっかり聞き入ってしまって後の配達時間が危なくなってきたので、「ありがとう!!また顔見せに来るわ!」と言って後にしたのですが、おかげ参りより賑わってきた伊勢の街。そのお店は大正のときに始められたそうなのですが、それでも伊勢の歴史のほんの一部を垣間見たような気がして、あらためて伊勢の街が好きになった出来事でした。
もうすぐ神嘗祭・・・
また、伊勢の街が賑やかになります・・・
浜参宮 2005年05月30日
昨日、浜参宮に参加してきました。
浜参宮というのは、来月行われる、伊勢の神宮の遷宮に向け行われる、御樋代木奉曳式(みひしろぎほうえいしき)に参加する参加者が、二見興玉神社で身心を清め、奉曳の安全を祈願する行事なのですが、白装束の祭り衆の井出たちに、背中に「伊勢」と書かれた法被を着ての参加。
生まれてはじめて着る衣装に、着る前から身の引き締まる思いがしたのですが、まずは着るのが大変でした。
そも、あの股引という代物。。。2本の筒が一部分しか繋がっておらず、まともに履くとお尻のところで割れてしまうのですね。「なんだ!?なんだ!?」と思って足を抜こうとすると、股引は足首に向かって細くなっているので、裏返しになってしまうのでありますね。しかもスルりとは抜けず、片足立ちのまま「なんだ!?なんだ!?なんだ!?」などといいながらケンケンになり挙句の果てにドテッっと倒れてしまうんです。そのまま仰向けになって足をバタバタしながらもなんとか脱いだとして、これが両足とも裏返ってしまえばそのまま又ひっくり返せばいいのですが、こういうときに限って片足しか裏返らないので、ただでさえ難しい構造?になっている股引ですから、頭の中身まで裏返ってくるんですね。
結局、「おのれ!!」と思いながらも激闘40分。インターネットで「股引の履き方」を参考にしながら、ようやく様になるイデタチとなりました。
20年に1度の大神事「式年遷宮」
去る5月2日に執り行なわれました「山口祭・木本祭」を皮切りに、いよいよ今年から8年の歳月をかけて行われます。
詳しい日程等は『伊勢の神宮』http://www.isejingu.or.jp/でご覧になれますので、伊勢にお越しの際はぜひご参加くださいませ。
また、その際には、弊社の『伊勢うどん』をお土産になにとぞよろしくお願いいたします。