伊勢大祭り 2005年10月17日

 この10月15,16,17日伊勢市でも最大のイベント、神嘗祭をはじめとする伊勢大祭りが開催されました。
今年は15,16が土日とあって、岸和田のだんじり祭り、青森のねぶた祭り、沖縄のエイサー踊りなど、様々なご協力を得、盛大に行われました!神嘗祭とは、毎年10月15日に行われている神宮の祭事で、神田で収穫された新米を神宮に奉納する儀式です。そしてこれを踏まえて伊勢市では毎年10月15,16,17日を大祭りとして街を上げての祭りとしました。
この起源はかなり古く、戦前は国民の祝日とされていたそうで、私が小学生の頃は市内の学校はすべて休みとなり、町別御輿や鼓笛隊などでこのお祭りに参加していました。神宮の外宮さんは「豊受大神」が祀られている神社で、内宮さんの「天照大神」のいわばコックさんでした。

そのため、外宮さんは五穀豊穣の神としても敬われ、この日は外宮さんがメインだとばかり思っていたのですが、実は・・・・

ものの本によると、もともと10月15日の神嘗祭は、収穫祭ではなく、天照大神がはじめて稲穂に触れられた日、なのだそうで、豊作を感謝する日ではなく、記念日だったそうです。

ですから、やはり外宮もしかりなのですがメインは内宮さんなのですね。

・・・・・う゛ーー。

本当に今年は賑やかに執り行なわれ、15日こそ雨に振られましたが翌16日はすっきりと晴れ、おはらい街ではだんじりをはじめとするたくさんのイベントが開催され・・・・・・

だったそうなのですが、、、、私、仕事で行けませんでした・・・(T T)

このブログに書いてる今も、悔しくて悔しくて・・・・あーー千慮の一失というやつですかねぇ。

無念・・・

それで、今回は写真もなし、心なしかブログも元気がないような文章になってるんですよ。

来年は、燃えるぞ!! と、鬼に笑われながらも、心に誓う山口なのでありました

すいの 2005年10月07日

 従業員さんの急なお休みで、久しぶりにお伺いしたお得意様の店で随分奇妙なものを発見しました・・・

そのお得意様は、大変古くから代々伊勢神宮は外宮(げくう)さんの前でご商売をされているお店で、久しぶりに伺うと「あら!めずらしい。」と、それでも素敵な笑顔で迎えてくれました。

以前のようにセイロ入りの伊勢うどんを店の奥まで運んでいくと、その傍らに御輿を小さくしたようなものが置かれていたんですね・・・

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「おばさん、これナニ?」

「あぁ・・これナ、すいのっていうんさ」

「スイノ?」

「うん。」「昔からあって今でもつこうとる出汁こしなんサ。」

「へぇ・・・!!」

「底は馬素ってゆうて、馬のしっぽの毛なんサ!これでな、煮干やかつお節を濾すんやんな!ようできとるやろ」
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「へぇ・・・!!!」

僕は、とにかく感激してしまって「写真取らして!」と言いながら、話を聞いていた。
それによると、これは正式には水嚢(すいのう)といい、古くからある出汁濾し器で昔はどこのうどん屋さんでも使われていたらしい。
ここのおばさんも、先代の店主のときから使っているそうで、なるほど見るからに年季の入った代物である。

すっかり聞き入ってしまって後の配達時間が危なくなってきたので、「ありがとう!!また顔見せに来るわ!」と言って後にしたのですが、おかげ参りより賑わってきた伊勢の街。そのお店は大正のときに始められたそうなのですが、それでも伊勢の歴史のほんの一部を垣間見たような気がして、あらためて伊勢の街が好きになった出来事でした。

もうすぐ神嘗祭・・・

また、伊勢の街が賑やかになります・・・